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ナンヨウソテツの雌雄球花
ソテツ属は雌雄異株で、東南アジアを中心に熱帯・亜熱帯に約100種が知られる。日本にはソテツ (Cycas revoluta) が分布し、南日本に野生すると同時に、各地の庭に植栽される。展示の標本は椿や蘭の研究で著名な津山 尚(1910–2000)博士が1939年にミクロネシアのヤップ島で採集したナンヨウソテツで、松ぼっくりのように見える雄球花(小胞子嚢穂)と、発達途中の種子をつけた雌球花(大胞子嚢穂)である。 (高山浩司)