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日本で最初に咲いたハナミズキ
ハナミズキ(別名 アメリカヤマボウシ Cornus florida L.)は、今でこそ日本各地で春に色とりどりの花をつけているのが見られるが、日本に導入されたのはほぼ100年前の1915年(大正4年)であった。当時、日本からアメリカに贈った桜の返礼として40本が贈られ、そのうちの1本が小石川植物園に植栽された。この標本は来日2年後に押し葉標本にされた花をつけた標本で、おそらく日本で最初に咲いたハナミズキと考えられる。 (池田 博)