東京大学総合研究博物館 The University Museum, The University of Tokyo
東京大学 The University of Tokyo






ワヌコ盆地


ワヌコ市ビチャイコト遺跡出土土器
    紀元前1300-前1000年頃

金崎 由布子 (Yuko KANEZAKI) 研究者リストに戻る


専門はアンデス・アマゾン考古学です。紀元前三千年紀から前一千年紀の、文明形成期と呼ばれる時代を主に研究しています。南米大陸の西側に広がるアンデス地域は、海岸の砂漠地帯、急峻な山岳地帯、東斜面の熱帯林地帯など多様な環境が見られます。私は、特にアンデスとアマゾンという全く異なる環境帯間で生じた交流関係が、アンデス文明の形成にどのような役割を果たしたのかを明らかにしたいと考えています。
これまでの主な調査地は、アンデス東斜面にあるワヌコ盆地という地域です。この地域は、1960年代に東京大学アンデス調査団によってはじめて本格的な考古学調査が行われ、先土器時代の神殿の発見をはじめとする様々な成果が得られました。東京大学総合研究博物館には調査団の調査資料が所蔵されており、これらの資料調査を進めるとともに、自身のフィールド調査を継続的に行っています。また、最近ではワヌコ盆地を超えて、よりアマゾンに近い熱帯雲霧林地帯にも足を伸ばしています。
フィールド調査では、年代学をはじめとする様々な分野と連携し、多角的な研究を進めています。


[略歴]
2015年東京大学文学部卒業。2021年東京大学大学院人文社会系研究科で博士 (文学)取得。2021年4月〜2022年3月東京大学大学院人文社会系研究科助教を 経て、2022年4月より現職。

[業績]
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