東京大学総合研究博物館 The University Museum, The University of Tokyo
東京大学 The University of Tokyo
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トルコ共和国ヤッスホユックでの発掘調査にて


トルコ共和国ゴルディオン出土王墓の木材.
最外輪の年代は前900-925年(95.4%の確率)と推定され,600年以上の樹齢を持つ.



年代較正解析ソフトウェアOxCal(Bronk Ramsey 2009)の
日本語版“OxCal.JP”開発


大森 貴之         研究者リストに戻る

専門は年代学と考古科学です。放射性炭素(C-14)年代測定とその統計解析を通して,考古学や人類学研究を進めています。ベイズ統計の応用により,分析試料の特徴,遺跡の出土状況や文化的背景まで,様々な情報をC-14年代に組み込むことで,我々が知りたいモノやイベントの年代を高確度で推定できます。これまでにトルコ共和国を主なフィールドとし,カマン・カレホユック,ヤッスホユック,ビュクリュカレやベイジェスルタンなど複数の発掘調査に参加しながらアナトリア考古学における青銅器時代や鉄器時代の編年構築に取り組んできました。現在は,旧人・新人の交替劇に注目し,中期から後期旧石器時代の編年を理化学的な視点から再検証し,新しい編年モデルの提示を試みています。

略歴
2005年 東京理科大学理学部応用化学科 卒業
2007年 名古屋大学環境学研究科地球環境科学専攻 博士前期課程 修了
2011年 名古屋大学環境学研究科地球環境科学専攻 博士後期課程 修了

職歴
2009年-2011年 日本学術振興会特別研究員DC2
2011年-2012年 東京大学新領域創成科学研究科先端生命科学専攻 特任研究員
2012年-現在 東京大学総合研究博物館放射性炭素年代測定室 特任研究員