東京大学総合研究博物館 The University Museum, The University of Tokyo
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「モバイルミュージアム」事業は、大学にとっては、ストック資源の高度にして創造的なリサイクル活用という意味があり、また企業にとっては学術研究と専門教育に対する支援という意味があります。教育研究のメセナ役を担う企業は、大学博物館のアネックスを自社空間内に一定期間恒常的に保持することができますから、コーポレート・ブランドの強化や、社会貢献のヴィジュアル化にそれらを役立てることができるのです。

モバイルミュージアム001 オープニング・セレモニー
2007年1月17日、赤坂インターシティ


興和不動産(※)の名倉三喜男社長(左)と握手する 総合研究 博物館の 林良博館長(右)。除幕式にて。
※現・新日鉄興和不動産


東京大学の小宮山宏総長によるオープニング・スピーチ

総合研究博物館の西野嘉章教授による概要説明


■産学連携による新しいオフィス空間「モバイルミュージアム」

  総合研究博物館は東京大学所蔵の学術資源の中から展示価値の高いコレクションを精選し、企業のオフィス空間を利用して中長期ローン形式での公開展示を行います。オフィスビルの玄関口や役員フロアには、装飾インテリアとして絵画や彫刻が展示されることがありますが、そうした常套的な手法とまったく異なる方法すなわち、自然史や文化史の、正真正銘の学術標本をオフィスに持ち込み、そこを知的で文化的な雰囲気に溢れた空間に変容させます。企業は自らの施設内に博物館の分室(アネックス)を持つことになるのです。大学は企業内に収蔵展示型展示スペースを持つことになるのです。
  もちろん、こうした事業の実施にあたっては企業サイドの理解と支援が欠かせません。展示ユニットの開発、展示手法の研究など、大学と企業の相互の緊密な連携が必要となるからです。この産学連携事業は、そこに参加する博物館の専属スタッフにとっても、さらには学生・大学院生・研究生・実習生・ヴォランティアにとっても、実践をともなう教育研究の最良の機会でもあるのです。そのため、連携企業は東京大学の教育研究を支援することになり、社員が専門研究者や大学院生と交流をもつ機会が保障されるのです。

■企業サイドから見た東京大学「モバイルミュージアム」

 「モバイルミュージアム」は、企業サイドから見ると、東京大学の豊富にして稀少な学術文化財を、定期的に入れ替えられるプライヴェート・コレクションとして利用できるというメリットがあります。無味乾燥で、非文化的なものになりがちなオフィス空間に、学術研究の香り高い自然史標本や歴史文化財を抱き込む。そうすることによって、仕事や生活の場をより文化的なポテンシャルの高い場に変えることができるのです。
  なにかにつけ社会的責任(CSR)が問われる時代にあっては、大学も企業もつねに社会貢献に心を砕かねばなりません。「モバイルミュージアム」事業は、大学にとっては、ストック資源の高度にして創造的なリサイクル活用という意味があり、また企業にとっては学術研究と専門教育に対する支援という意味があります。教育研究のメセナ役を担う企業は、大学博物館のアネックスを自社空間内に一定期間恒常的に保持することができますから、コーポレート・ブランドの強化や、社会貢献のヴィジュアル化にそれらを役立てることができるのです。



モバイルミュージアム001を紹介する興和不動産株式会社(現・新日鉄興和不動産株式会社)のニュースリリース

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