東京大学総合研究博物館 The University Museum, The University of Tokyo
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東京大学総合研究博物館には数万点にも及ぶ学術標本コレクションがありますが、それでも未だ発見されないでいるもの、あるいはその価値が埋もれているものも数多く存在します。これらの学術標本コレクションを見直し、その内在する情報から、博物資源としての潜在価値を見出し、コレクションの新たな資源化を進めていきたいと考えています。コレクションを通して、東京大学の教育研究の成果を再度見つめなおすことにより、東京大学の歴史の再評価をしていく必要があります。また、その資源化されたコレクションの情報は一般公開し、内外に広く発信していかなければなりません。博物館データベースなどの一層の充実をはかっていきたいと考えます。

略歴
國學院大學大学院文学研究科日本史学専攻修士課程修了。2001年10月より2005年9月まで、東京大学総合研究博物館小石川分館に勤務。2005年東京大学総合研究博物館リサーチフェロー。2008年4月同特任研究員。2008年10月同特任助教、現在に至る。2007年からライデン国立民族学博物館にてシーボルト・コレクションのカタログ化プロジェクトに携わる。

研究論文等
「日仏修好通商条約締結百五十周年記念特別展示『維新とフランス』展」、
  Ouroboros第36号、2009年。
「オランダ国立民族学博物館所蔵シーボルト・コレクション・カタログ化プロジェクト」、
  『文部科学教育通信』第199号、ジ アース教育新社、2008年。
「荷田春満の職原抄講義」、『職原抄』、新編荷田春満全集第八巻、おうふう、2008年。
「日本古代史料における鳥類誌」、『鳥学大全』、秋篠宮文仁+西野嘉章編、
  東京大学出版会、2008年。
「近世大名の葬送と交際」、『国史学』第193号、2007年。
「「欧羅巴エノ日記」――三宅秀欧行記」、『文部科学教育通信』第163号、
  ジ アース教育新社、2007年。
「六十五年来の知己――益田孝と三宅秀」、『文部科学教育通信』第151号、
  ジ アース教育新社、2006年。
「近世大名の葬送と親族」、『國學院雜誌』第106巻第7号、2005年。
『東京大学総合研究博物館小石川分館所蔵近代医家三宅一族旧蔵コレクション総目録(2)』
  西野嘉章+藤尾直史+谷川愛編、東京大学総合研究博物館標本資料報告第60号、
  2004年。
「戦前発行新聞書誌」、西野嘉章編、東京大学コレクションXVIII
  『プロパガンダ1904‐45――新聞紙・新聞誌・新聞史』、東京大学総合研究博物館、2004年。
「平安時代における天皇・太上天皇の喪葬儀礼」、『国史学』第169号研究ノート、1999年。