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五十嵐邁博士蝶類コレクション
五十嵐邁博士は、蝶類の幼生期や形態を研究した昆虫学者。幼生期が未知だった珍種テングアゲハの調査団を結成し、インドで生活史を解明したことで有名。同博士の蝶類約10万点の標本や5千点の幼生期の描図・写真を本博物館が所蔵。東大工学部卒。大成建設取締役、信越半導体社長などを歴任した実業家でもあり、作家としても偉業を残した。芥川賞作家・芝木好子は同博士を主人公に見立てた小説「黄色い皇帝」を執筆し、TV放映もされている。 (矢後勝也)