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    日本、秋田県綴子遺跡(左5点)・秋田県中山遺跡(右から2番目)・新潟県菅谷(右端)、縄文時代草創期、長さ19.1cm(最大標本)(12665.1–7, 5074, 12449)

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縄文時代草創期の石槍

旧石器時代が終わり、縄文時代草創期になると、大型の両面調整尖頭器、石槍が日本列島各地で作られる。日本で土器製作が開始される時期ではあるが、晩氷期直前の寒冷期(16,500–15,000年前頃)で、石器製作は旧石器的な要素をいくらか残している。展示品7点のうち6点が東北地方で収集された資料で、良質の珪質頁岩を素材に用いている。いずれも、大型で均整の取れた形状をなし、該期の石槍の特徴をよく表している。 (佐野勝宏)