A34
麻生遺跡出土の土製仮面
展示品は、1897年に人類学教室の大野延太郎が収集し、坪井正五郎によって学界に紹介された。その後、この標本の資料的、美術的価値が広く知られるようになり、1957年には重要文化財に指定された。いわゆる遮光器状に眼部が形成されているが、鼻から口にかけては遮光器土偶より写実的に造形されている。眼孔はなく、左右の目尻の上に小孔があるため、額などにかけて使われたとも思われている。 (諏訪 元)
展示品は、1897年に人類学教室の大野延太郎が収集し、坪井正五郎によって学界に紹介された。その後、この標本の資料的、美術的価値が広く知られるようになり、1957年には重要文化財に指定された。いわゆる遮光器状に眼部が形成されているが、鼻から口にかけては遮光器土偶より写実的に造形されている。眼孔はなく、左右の目尻の上に小孔があるため、額などにかけて使われたとも思われている。 (諏訪 元)