東京大学総合研究博物館 The University Museum, The University of Tokyo
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各 位

平成25年度「学芸員専修コース」の開催について

 拝啓 時下益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
 東京大学総合研究博物館は、平成5年度以来毎年秋に「学芸員専修コース」を開催し、これまで相当数のコース修了者を送り出して参りました。
 本専修コースは、国内の博物館及び博物館相当施設で働く専門職員を主な対象とするものです。本専修コースは、大学等の高等研究機関で生まれる新しい研究の成果を広く紹介し、それをもって自然史・文化史の枠を超えた、文字通り博物学的な「博物館学」を、博物館資料の収集や管理、資料活用や展示設計に関わる「実践的な知」と併せて習得させる専門的リカレント教育の場として企図されています。
 つきましては、同封の平成25年度募集要項をご検討頂き、貴機関の関係各位に周知のうえ、併せて参加をお奨め頂ければ幸甚に存じます。

敬  具

平成25年6月
東京大学総合研究博物館
館長 西 野 嘉 章



平成25年度「学芸員専修コース」研修生募集要項

テーマ:研究現場展示のコンセプトと実践

1.概要
博物館には人類がこれまでに蓄積した知の体系を、標本の蓄積と展示によって人々に提供する役割が期待されています。とくに我々東京大学総合研究博物館は、新しい知を生み出すフロンティアとして日々大学で繰り広げられている学術活動と、知的興奮をできるだけ直接的に国民に伝えていくことが社会的な使命のひとつと考えます。新たな学術活動によって、蓄積された標本が単なる過去の遺産ではなく、今日的な問題の解決のために欠かせない学術資料としての復活をとげる姿を、あるいは日々大学で営まれている研究活動からどのように人類の共通の財産である知が産み出され、次の世代へと伝えられていくのか、そのような大学の日常をどのようにして来館者に伝えることができるのか、今回の学芸員専修コースを通して皆さんと一緒に考えてみたいと思います。とくに今回は現在、我々の新たな試みとして計画している公開実験施設(加速器質量分析装置)を用いた「研究現場展示」について、それに係わる実験の一部を体験して頂いた後、研究現場展示に関するプランを協働で作成しながら、科学のフロンティアを伝えるという博物館の役割についての議論と実践の場を提供したいと思います。

2.実施期間及び場所
  期間:平成25年11月11日(月)〜15日(金)
  場所:東京大学総合研究博物館 本館第一演習室
     (〒113-0033東京都文京区本郷7-3-1)

3. 担当教員
  米田 穣(東京大学総合研究博物館・教授) 
  E-mail: myoneda@um.u-tokyo.ac.jp  
  ※ 応募手続関係のお問い合せは9項の連絡先にお願いします。

4.募集人員
  12 名

5.募集期間
  平成25年8月5日(月)〜平成25年9月20日(金)
  ※ 応募は郵送によること(必着)。

6.応募資格
  博物館、美術館、資料館、埋蔵文化財センター等の施設で、学芸員として直接業務に携わる者又はそれに準ずる者。

7.受講料
   5,000 円

8.応募方法
  次の書類を郵送すること(申し込みは郵送に限る)。
  イ.所定の受講申込書(必要事項を記入すること)
  ロ.所定の所属機関長もしくは指導教員の推薦同意書
  ハ.A4サイズの返信用封筒(宛名を記入し、140円切手を貼付のこと

9.応募先
  東京大学総合研究博物館「学芸員専修コース」実施委員会
  〒113−0033 東京都文京区本郷7−3−1
  電話:03-5841-2802 FAX:03-5841-8451

10.選考結果の通知
  東京大学総合研究博物館「学芸員専修コース」実施委員会において選考のうえ
  受講の可否を決定し、10月中旬までに各応募者に通知する。

11.その他
 ・標本取り扱い・化学実験の経験の有無は問いません。
 ・受講者には、以下のレポートを提出していただきます。(3項の担当教員に)
 (1)共同制作する展示の企画案。A4版1枚程度に記し、専修コース開始前に電子メールで提出。
 (2)コースを受講した感想等について、専修コース終了後に電子メールで提出。
 ※ (1)、(2)ともに提出時期・形式等は別途指示します。
 ・企画にあたっては、東京大学総合研究博物館ホームページにて下記をご参照ください。
      放射性炭素年代測定室とAMS分析装置について
  http://c14.um.u-tokyo.ac.jp/
      教育活動欄の学芸員専修コース内にある「過去の学芸員専修コース一覧」
  http://www.um.u-tokyo.ac.jp/education/PCC_past.html

 ・全日程終了後、受講者には「学芸員専修コース修了証書」が授与されます。
 ・宿泊場所は受講者が各自で手配して下さい。   

 ※なお、この募集要項は東京大学総合研究博物館のホームページでご覧いただけます。      
  http://www.um.u-tokyo.ac.jp/education/curator.html


平成25年度「学芸員専修コース」日程


 月 日

時間

内   容

講   師

11月11日(月)

10:00-10:20

オリエンテーション

 

 

10:30-11:00

イントロダクション

米田 穣 東京大学総合研究博物館
     教授(年代学、先史人類学)

 

11:10-12:10

博物館デザイン総論

松本文夫 東京大学総合研究博物館
     特任准教授(建築学)

 

13:10-14:10

飢え渇く表現者

遠藤秀紀 東京大学総合研究博物館
     教授(比較形態学、遺体科学)

 

14:20-15:50

研究現場展示:
AMS分析装置とその博物資源への応用

米田 穣 東京大学総合研究博物館教授

 

16:00-17:30

演習
年代測定室見学

米田 穣 東京大学総合研究博物館教授
尾嵜大真 同特任研究員
大森貴之 同特任研究員

11月12日(火)

10:00-12:00

演習
AMS分析の実習

米田 穣 東京大学総合研究博物館教授
尾嵜大真 同特任研究員
大森貴之 同特任研究員

 

10:00-12:00

演習
AMS分析の実習

米田 穣 東京大学総合研究博物館教授
尾嵜大真 同特任研究員
大森貴之 同特任研究員

 

13:00-14:00

バックヤード研修
(考古美術)

西秋良宏 東京大学総合研究博物館
     教授(先史考古学)

 

14:10-18:00

演習
AMS分析の実習

米田 穣 東京大学総合研究博物館教授
尾嵜大真 同特任研究員
大森貴之 同特任研究員

11月13日(水)

10:00-12:00

演習
AMS分析の実習

米田 穣 東京大学総合研究博物館教授
尾嵜大真 同特任研究員
大森貴之 同特任研究員

 

13:00-14:00

バックヤード研究
(人類先史)

諏訪 元 東京大学総合研究博物館
     教授(形態人類学)

 

14:30-15:30

AMS装置見学

松崎浩之 東京大学大学院工学系研究科
     准教授(加速器工学)

 

16:00-17:30

演習
展示立案(1)

米田 穣 東京大学総合研究博物館教授
関岡裕之 同特任准教授
松本文夫 同特任准教授
鶴見英成 同助教

11月14日(木)

10:00-12:00

演習
展示立案(2)

同上

 

13:00-14:00

バックヤード研修
(古生物)

佐々木猛智 東京大学総合研究博物館
     准教授(古生物学・動物分類学)

 

14:10-15:30
15:40-17:30

演習
展示モデル作成(1)−(2)

米田 穣 東京大学総合研究博物館教授
関岡裕之 同特任准教授
松本文夫 同特任准教授
鶴見英成 同助教

11月15日(金)

10:00-12:00

演習
展示モデル作成(3)

同上

 

13:00-15:00

演習
展示発表

総合研究博物館教員

 

15:30-17:30

演習
総合討論

同上

※最終日の演習終了後、修了証書授与式等を行います。
※講師・講義内容等については都合により変更になることもあります。

 


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