大槌文化ハウスの概要
1)事業概要
東京大学による岩手県大槌町の復興支援の取り組みの一つとして、大槌町中央公民館内に「大槌文化ハウス」という小さな文化施設を設置する。
2)事業目的
ハード主体になりがちな復興事業の中で、町の文化の再生創成を行う拠点を設け、大槌町と東京大学の連携により文化復興の諸活動を実践する。
3)取組体制
総合研究博物館が中心となって文化ハウスの計画を行い、民間企業(バークレイズ・グループ、新日鉄興和不動産株式会社)の寄付金を得てその設営を行う。完成後は大槌町が施設の管理運営を行い、総合研究博物館はその運営に協力する。
4)施設計画
大槌文化ハウスは中央公民館の既存室(床面積約53u)を内装改修して整備するもので、集会・読書・学習・展示などの機能をもたせる。東京大学による設営後に、物品等一式を大槌町に引き渡す。
5)整備内容
部屋の周囲には書棚を配して寄贈図書等を納め、中央には大型テーブルと16人分の座席を、窓側には暗幕を配置する。照明設備および空調設備(エアコン)を設け、プロジェクタ、スクリーン、スピーカ等の映像情報設備を備える。施設名称等を記したサインパネルを設置する。
6)活動内容
大槌文化ハウスにおける東京大学総合研究博物館による主な活動。
A) レクチャ系(東大教室@大槌)
東大研究者によるさまざまな分野の研究成果や知見に触れるシリーズ・レクチャ。レクチャの内容を大槌や岩手に絡めることで、地域資源への認識を深める。座学だけでなく、町民が一緒に参加して考えるワークショップ系の実施も検討する。
B) コンテンツ系
本郷やIMTにおける東京大学の教育系のイベントや研究成果の公開等について、インターネットを介してリアルタイムにコンテンツ配信を行う。
C) リサーチ系
大槌をフィールドとして、研究者が新しい研究を立ち上げる、あるいは従来の研究との関連付けを行う。大槌の湧水環境の生態系やまちづくりのデザインなど。
大槌文化ハウスの基本情報
施設名称