ミュージアムの実在形式。左から集中、越境、遍在
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人間と空間のつながり (単独、集中、分散、連携)
松本 文夫 (Fumio MATSUMOTO)研究者リストに戻る
English page
人間、空間、モノ、情報の新しい関係を生み出す「知のプラットフォーム」として、ミュージアムは先進的な可能性をもっています。さまざまなデザイン・アプローチを統合し、ミュージアムの次世代モデルを提案することを目指します。単体のミュージアム施設を基盤としつつ、ミニマル・ミュージアムとしての「展示ユニット」から、都市空間に拡張する「領域型ミュージアム」にいたるデザイン研究を行います。並行して建築都市や映像に関わる展示企画や教育活動を実践しています。
1.
プロフィール
東京大学総合研究博物館特任教授。1986年早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了。1986-1996年磯崎新アトリエ勤務を経て、1997年プランネット・アーキテクチャーズを設立。2005年東京大学総合研究博物館客員助教授、2008年特任准教授、2015年より特任教授。
専門は建築学(建築都市設計、博物空間デザイン、映像情報表現)。一級建築士。次世代ミュージアムのデザイン研究や実験展示の試行研究に取り組む。
主な展示企画/デザインは、「空間博物学の新展開/UMUT SPATIUM」(2021-2023年)、「貝の建築学」(2019年)、「IMAGINARIA2」(2017年)、「建築博物誌/アーキテクトニカ」(2013年-)、「IMAGINARIA」(2011年)、「MODELS −−建築模型の博物都市」(2008-2009年)、「モバイルミュージアム」(2006年-)など。
主な著作は、『MODELS―建築模型の博物都市』(東京大学出版会、2010年、編著)、『設計する身体をそだてるー考えを伝える図面の技術』(彰国社、2013年、共編著)ほか。連載に「思考の模型」(東京大学出版会『UP』誌、2012−2015年)。
慶應義塾大学、法政大学大学院、日本大学大学院、ワシントン大学大学院、桑沢デザイン研究所の非常勤講師を務める。2023年日本建築学会教育賞(教育貢献)受賞。
2.研究活動
建築・都市・情報デザインの視点からの「ミュージアム概念の拡張」が研究の基底をなすテーマである。世界規模の「生産と消費」の増大の帰結として、モノと情報の「保存と再生」は現代社会の中心的な課題の一つになりつつある。ミュージアムは、その最前線にたつ知の編成機関である。次世代に向けたミュージアムの変化を概観すれば、基本機能においては蓄積から創出へ、実在形式においては集中から遍在へ、研究教育においては細分から融合へ、という拡張の流れが存在する。すなわち、「閉じたストレージ」から「開かれたインターフェイス」へと、ミュージアムの社会的役割が変化しつつある。また新型コロナウイルス感染症の蔓延により、人間社会における「近接性」のデザインを再構築することが求められている。このような現状認識のもとで、以下のような研究を行なっている。
1) 次世代ミュージアムのデザイン研究
2) ミュージアムの都市環境展開の研究
3) ミュージアムの情報ナビゲーションの研究
4) 近接性の再構築にもとづく空間デザインの研究
5) モバイル展示システムの開発研究 (MOBILEMUSEUM)
6) 博物資源の構成原理の研究(建築博物誌/ARCHITECTONICA)
7) 博物資源の映像表現の研究(映像博物学/IMAGINARIA)
8) 災害復興地域における文化教育支援の実践(大槌文化ハウス
3.経歴
職歴 | |
2015− | 東京大学総合研究博物館特任教授 |
2008−2015 | 同特任准教授 |
2005−2008 | 同客員助教授 |
1997− | プランネット・アーキテクチャーズ |
1986−1996 | 磯崎新アトリエ |
非常勤講師・研究員・委員 | |
2022− | 放送大学 分担協力講師 |
2015, 2019− | 法政大学大学院デザイン工学研究科 兼任講師 |
2006− | 桑沢デザイン研究所 非常勤講師 |
2004−2019 | 慶應義塾大学SFC 非常勤講師 |
2012−2019 | 南カリフォルニア建築大学日本スタジオ クリティック |
2006−2012 | ブリティッシュ・コロンビア大学東京スタジオ クリティック |
2002−2008 | 日本大学大学院工学研究科 非常勤講師 |
2004, 2005 | ワシントン大学大学院東京スタジオ 非常勤講師 |
2001−2005 | 法政大学工学部 兼任講師 |
2018−2021 | 法政大学江戸東京研究センター 客員研究員 |
2022−2023 | 重要文化財旧東京医学校本館保存活用計画検討委員会 委員 |
2020−2023 | 日本建築学会情報設計小委員会 主査 |
学歴 | |
1986 | 早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了 |
1984 | 早稲田大学理工学部建築学科卒業 |
総合研究博物館のプロジェクト | |
2024 2023− 2023 |
モバイルミュージアム in NARAHA (展示) >> 東大教室@楢葉 (企画) >> 楢葉町×東京大学総合研究博物館連携ミュージアム |
大地とまちのタイムライン(展示) >> | |
2023 | 博物館ポスター >> |
2022 | ソトラボ :小石川分館館外ラボラトリー(活動) >> |
2021 | 20世紀の建築(計画) >> |
2021 | 近接性の空間(計画) |
2021 | 空間博物学の新展開/UMUT SPATIUM(展示) >> |
2021 | 小石川分館3DVR(VR映像) >> |
2020 | ボトルビルダーズ――古代アンデス、壺中のラビリンス |
(会場構成) >> | |
2020 | 総合研究博物館紹介映像(制作)>> |
2019 | 貝の建築学(展示) >> |
2019 | ガーデンズ・アンド・アーカイブズ(計画) |
2018−2019 | チャンディガール のル・コルビュジエ(展示) |
[東京大学千葉学研究室] >> | |
2017 | 建築の記憶(制作) >> |
2017 | IMAGINARIA2(展示) >> |
2017 | DOKUMENTUM4(デザイン) >> |
2016 | 梶田隆章先生ノーベル賞受賞を記念した特別公開(展示) >> |
2016 | 学術資源庫(計画) >> |
2015 | MOBILEMUSEUM 2006-2015(デザイン) >> |
2015 | 空間標本(展示)[法政大学渡辺真理研究室] >> |
2014 | まちづくりアイディア重ねマップ [大槌町] >> |
2013− | 建築博物誌/アーキテクトニカ(展示) >> |
2013−2018 | 東大教室@大槌(企画) >> |
2013 | 大槌文化ハウス(設計) >> |
2013 | インターメディアテク (計画) >> |
2012-2015 | 思考の模型(連載) >> |
2011 | 真壁伝承館・歴史資料館(展示)[ADH Architects] >> |
2011 | 札幌市モバイルミュージアム(都市) |
2011 | IMAGINARIA(展示) >> |
2011 | musescape(映像) >> |
2010 | defocused(映像) |
2010 | i-Compass(アプリケーション) >> |
2009 | 建築のキャビネット(展示) >> |
2008−2009 | UMUTオープンラボ––建築模型の博物都市(展示) >> |
2008 | 戸隠地質化石博物館(計画) >> |
2008 | 丸の内モバイルミュージアム(都市) |
2007 | スパイラルベンチ(設計) >> |
2007 | 東京大学懐徳門(設計) >> |
2006− | モバイルミュージアム(展示) >> |
2006− | 総合研究博物館ホームページ(デザイン) >> |
2006 | 展示ユニット(計画) >> |
その他のプロジェクト | |
2005 | 郊外型戸建住宅(計画) >> |
2003 | 琉球ALIVE(ウェブアーカイブUI) >> |
2001 | 北国型集合住宅(計画) >> |
2001 | CT(空間的情報可視化) >> |
2001 | 森の学校(計画) >> |
2001 | 佐世保近海航路旅客ターミナル(計画) |
2000 | 群馬県中里村庁舎(計画) >> |
2000 | ETH World [チューリッヒ] >> |
2000 | シンガポール・マネージメント大学(計画) |
2000 | 青森県立美術館(計画) >> |
1999 | TKTS2K(計画) |
1999 | INFOTUBE(空間的情報可視化) >> |
1999 | GINGA(空間的情報可視化) >> |
1998 | N-City(計画) |
1998 | 建築トリエンナーレ奈良(計画) >> |
1998 | イーストリバー再生(計画) >> |
1997 | ネットワークド・シティーズ(構想) >> |
1997 | ユヴァスキュラ音楽アートセンター(計画) |